ローカル・ルールって何?
ローカル・ルールとは、簡単に言えばそのコース独自に定められたルールの事です。
コースによって独特なプレー環境があるので、公式ルールを変更したり、適用しない旨を表示しています。
大体はスコアカードの裏に記載されていますが、短期間に適用するローカル・ルールはマスター室の前に張り出されている場合があるので、スタート前に確認しましょう。
私なりの考えも交えて説明していきます。
代表的なのローカル・ルール
- 6インチプレース
- 池に入った場合の前進3打
- ティーショットがOB場合の前進4打
- 杭を越えてしまった場合のワンペナルティ
- 目的外のグリーン(サブグリーン)でのプレー禁止
- OKパット(ワングリップOK)
6インチプレース
ジェネラルエリア(ティーイングエリア・パッティンググリーン・バンカー・ペナルティエリア・OBゾーンを除いた場所)において6インチ(15.24㎝)以内に無罰で球を置き直せる、というローカル・ルールです。本来はベアグランド(芝が剥げている所)やディボット、木の根っこなどでクラブを傷つけてしまう可能性があるなど特別な場合に適用するべきと考えています。
公式競技でも悪天候などでコース状況によって適用される事もありますが、フェアウェイ限定など制限を設ける事がほとんどです。競技の場合は「プリファード・ライ」などと呼ばれます。私も競技委員として参加している時に、前日に大雨が降ったりすると、少し頭には入れておきますが適用された事は一度もありません。
あくまでもゴルフの原則は「あるがままに打て!」ですので。
前進4打
ティショットでOBの場合、前方に設置された特設ティー(大体はセカンド地点の近く)から4打目からプレー出来るというローカル・ルールです。
本来はティーショットでOBが出た場合、打ち直しが3打目になるので、打ち直しがが特設ティーまでいったと仮定しています。
OBの出やすいホールだと、何発もOBを打ってしまいスロープレーにつながる可能性があるので設けられているのだと思います。
ティーアップして打っても良い、となっている場合が多いです。
前進3打
池に入った場合、特別に設けられたドロップゾーンから3打目でプレー出来るというローカル・ルールです。何度も池に入ってしまってスロープレーにならないようにとドロップゾーンは多くの場合、池を越えた前側に設置されています。
ドロップゾーンがアプローチ程度の距離に設置されているゴルフ場はいいのですが、かなり離れた場所に設置されているとダブルボギー確実です。打ち直しの方がスコアがいい時もあります。
ワンペナルティ(ワンペナ)
隣り合うコースの境に、黄色とか、しましま模様の杭が設置されていて、越えてしまった場合、1打罰で自分がプレーしているコースに戻してプレー出来るというローカル・ルールです。多くは隣のホールから一回で戻ってこれないような高低差のある場合や木でセパレートされている場合です。杭の境界線から2クラブ以内、あるいはフェアウェイまで戻して良いなどコースによって処置の仕方に違いがあります。
目的外のグリーン(サブグリーン)
サブグリーンに乗ってしまった場合は無罰で救済を受ける事が出来ます。ピンに近づかず且つグリーンの外へ最も近い場所(ニアレストポイント)を決めて、救済エリアににドロップします。この時、スタンスもグリーンにかからないように注意しましょう。
OKパット
30㎝前後(ワングリップ)に近寄った時に、カップインさせなくても1打加えてボールを拾い上げても良い、というローカル・ルールです。まず外さないぐらいの距離で、いちいちマークをし直しているとスロープレーにつながってしまいます。同伴プレーヤーが「OK」を出してくれたらボールを取りましょう。自分の判断ではいけません。
まとめ
ローカル・ルールは、ゴルフ場の事情によって多少の違いがあります。スタート前に良く確認しましょう。前にも述べましたがゴルフの基本は「あるがままに打て!」です、ローカル・ルールも他のプレーヤーに迷惑をかけなればケース・バイ・ケースで適用していいと思います。
ローカル・ルールについては、色々なエピソードもあるので今後記事にしていきます。