「ゴルフで一番重要なのはアドレス」
ゴルフをする人なら耳にタコができるくらい聞いたことがあるかと思います。
それと同じぐらい「グリップが悪いと上達できない」という話も聞いたことがあると思います。
私は「左手がフックグリップ、右手はクラブを横から握るスクエアグリップ」というのが基本だと考えています。
もっと詳しく言うと「左手は多少フックグリップが強めでも良いが、右手はどんな場合もスクエアグリップ」という感じですかね。
ただこれはあくまでも基本の考えで、人によって身体的な違いや打ちたい球筋などで多少のグリップに違いがあって当然です。
「これでなくてはいけない！」この考え方は逆にゴルフの上達を妨げる要因になる事があるので注意が必要です。
「グリップが悪いと上達できない」、確かにそうでしょう。では”グリップが悪いとスイングにどんな弊害があるのでしょう？”
今回はそれをちょっと体感したというお話です。
フックグリップにもほどがある⁉
私の友人はかなりの腕前で平均８２～３でラウンドし、もちろん調子が良ければ７０台でラウンドする事もあり、確実に上級者と言ってよいでしょう。
この友人とは何度かラウンドしたことはあったのですが、スイングの細かな部分をしっかり見たことはなかったのです。
私はブログのネタとして「９０切の何かヒントになるものはないか？」とこの日は彼のスイングをじっくり見る事にしたのです。
朝一のティーショット。いつものように良いリズムで振りぬきボールはフェアウェイ左サイドに。
この時スイングを見ていて一つ気になったのは「右手のグリップが異常にフックグリップ」という事でした。握り方も見てたのですが右手をクラブの下側から握り込む感じで、それを見ていた私は「そんなんでクラブ振れるの？」と思ったほどでした。
彼のスイングは、そのグリップから予想通りのボールの下から入るアッパースイングで、ドローボール（フックと言った方が正しいかも？）を打つのです。
ドライバーはティアップしているので想像はつくと思いますが、アイアンでも同じグリップでアッパースイングになっているのですが、うまくボールは捉えているのです。（正直なところ、あれでよくうまく打てるなぁ？という感じです）
物は試しでマネしてみる
私はフェードヒッターなので、右に曲げるのは得意なのですが左に曲げるドロー系のボールは非常に苦手としています。（チーピンのようなフックは打てます💦）
「もしかしたら、あのグリップにドローを打つための何かヒントがあるかも？」と練習場でマネしてみました。するとドローボールとかフックボールとかそんな事よりダフリまくって全然ボールにヒットできないのです。
「・・・なんだこれ？どうなっている？」と思い練習場の鏡でアドレスを見てみると、右手をいつもよりひねってクラブを下から握り込む時に右肩が下がったアドレスになっていて、そのまま振ると「そりゃダフるよね！」という感じになっていたのです。
もしかしたら・・・。
「このグリップはダメだな！」「もうやめよっ！」と思いました。
しかしそれと同時に「もしかして・・・右肩が下がってよくダフる人の原因の一つはグリップに問題があるかも？」と思ったのです。
私の感覚ですが、右手が極端なフックグリップだと”インパクトの瞬間にボールに対してフェースを真っすぐ当てようとするとスイングに無理が生じてダフっている感じがします。
試しに右手のグリップをウィークグリップにしてみると、ボールが捕まらない感じはありますがダフる感じは軽減されるのかな？と感じました。
もし右肩が下がりよくダフるという人はスイングをいじる前に一度グリップを見直してみると、意外な発見があるかもしれません。
グリップを変えるのは勇気が必要ですが、試してみる価値はあると思いますよ！
まとめ
前にも少し触れた記憶があるのですが、ダフるというのは「右肩が下がっている」というのは間違いないと思いますが、人によって”右肩が下がるからダフる人”と”左サイドが伸びあがってダフる人”いると思うのです。
そこで以前は私も人に教える時は「頭の高さを変えずもっと体を水平に回転させるイメージで」というようなアドバイスをしていましたが、今回の事でスイング以前にアドレスやグリップに大きな問題があるのかな？と改めて思いました。
ただ私の友人のように、そのグリップでも７０台でラウンドする人もいるので極端なフックグリップが絶対に悪いという事ではないのです。
競技ゴルフをしている人はまた別の話になる思いますが、一般のアマチュアゴルファーだったら無理にグリップを変えず、慣れたグリップで練習して自分だけのスイングとして固めてしまうというのも”あり”なのでは？とちょっと思いました。
ゴルフは難しいですね！！
