ゴルフの王道から少しそれた話

初心者から100切ぐらいの方には役に立つかもしれないブログ。

練習場のボールの話【レンジボールのあれやこれや】

皆さん、練習と言えば”打ちっぱなし”に行ってボールを打つ事がメインになっていると思いますが、あの練習場のボールと普段のラウンドで使うボールが全く違う物だというのは当然知っていらっしゃると思います。

ドライバーの飛距離はもちろん打感にも違いがあるわけですが、練習場のボールで練習して上手くなるのかな?って思った事ないですか?

・・・あんまりないかもな??と私自身がチョット思ってしまいましたが(笑)今回は「練習場のボール」についてちょっとお話してみようと思います。

練習場で注意していた事

私は研修生をしていた当時、決まった場所ではなくいろいろな練習場に行って練習をしていました。

練習場には飛距離の目安となる”看板”(100ヤードとか150ヤードなど)があり、それを狙って打つ事も多かったのですが、その看板について注意している事がありました。
それは「練習場によってヤード表示の看板の距離が微妙に違う」という事です。
具体的に言うと、おかしな話ですが100ヤードの看板でも練習場によって距離に誤差があるのです。

当時は距離計などはない時代でしたが、毎日ラウンドしているとピンフラッグを見れば大体の距離はわかるようになってくるのです。

その当時「練習場のボールが飛ばない分、表示が短くなっている」とかそんな事を仲間内では話していました。

 

練習場のボール

では実際のところ、練習場のボールってどんな特徴があるのでしょう?
ちょっと調べて見ました。

特徴は?・構造は1~2層が基本で繰り返し使用するため耐久性が高い
・カバーもコアも柔らかい素材で出来ていて打感が柔らかい
・コースボールに比べて飛距離が出ない
・柔らかいためスピン量が多く弾道が低い

と、まぁこんな感じです。

私達にとって「耐久性がある」とか「打感が柔らかい」というのは、とりあえず影響はないと思いますが、「飛距離の違い」「スピン量が多く弾道が低い」のこの2つは注意が必要です。

飛距離の違い

みなさんの中にも「練習場のボールは飛ばない」と思われていた方は多いのではないかと思います。
しかし、それが分っていても練習場では「飛ばないボール」で飛ばそうとしてしまう事があります。普段コースではピッチングウェッジで120ヤード飛ぶ方が練習場の飛ばないボールでも120ヤード飛ばそうとするとスイングを壊しかねません。
飛ばないボールなのだからコースより飛ばなくて当たり前、と割り切って練習しましょう。

あと、練習場のボールでは、なかなか自分のアイアン別の飛距離を把握するのも難しいのですが、一般的にコースボールとレンジボールの飛距離の差は10%程と言われているので練習場の飛距離の10%増しぐらいになるのかと思います。
ただこれはあくまでも”目安の一つ”ですので正確性には少し疑問もあります。
正確な飛距離はコースをラウンドして自分で確認していくしかないのかもしれません。

スピン量が多く弾道が低い

私の経験上、練習場のボールは非常に曲がりやすいです。そして同時に”つかまりにくい”と感じます。
調べて見てもやっぱりその意見が多くありました。

つまり簡単に言えば「練習場で曲がっていてもコースではあまり曲がらない」のです。

私の場合ですと、持ち球がフェードなので練習場では普通に打てば結構スライスします。おまけにつかまりにくいボールなので”プッシュ”してしまいます。
いわゆる”プッスラ”というやつですね。
ですので私は「スライスしている時は問題ないし調子が良い」と割り切って練習しています。

問題は練習場で「真っすぐ」と「ドロー」を打つ人です。
これはつかまりの悪いボールにもかかわらず、つかまったボールを打っているとコースではフック、最悪だとチーピンになってしまう可能性があるのです。
「練習場では調子が良かったのにこんなはずでは・・・。」という方の中には、もしかすると練習場で良いボールを打ちすぎているのかもしれません。
練習場では少しスライスするくらいで良い!と思っておいて間違いないです。

それともう一つ、「弾道が低い」という話ですが、そこも注意が必要です。
特にドライバーですが、ボールが上がらないためキャリーが少なくボールが飛んでないように感じてしまいます。
実は私もこれは非常に感じるんです。練習場の奥のネットの手前で失速して届かないと「あれ~⁉、なんだかなぁ~?」と思ってしまうのです。
でもそこで無理にボールを上げようとスイングを変えてしまうと、実際のコースではボールが上がりすぎて逆に飛ばなくなることもあるので、ボールは低くて正解なんだ!と割り切って練習する事が必要です。

 

まとめ

レンジボールが飛ばないのは、練習場は市街地などにもあるため、近隣の方に迷惑にならないように、というのも理由のひとつです。
同じメーカーでもレンジボールにはいくつか種類があり、練習場の都合によって使い分けがされているようです。
そういう事情を考えれば練習場のボールに性能差があり、飛距離や打感に違いがあるのは必然だと言えます。
それを踏まえた上で練習しないと上達を遅らせてしまうかもしれませんね。

練習場では完璧なボールを打つ必要はありません。
練習場のボールの特徴を把握していれば「ちょっと曲がるくらいなら大丈夫!」と思えるようになると思います。

「ちょっとのスライスならOK,ストレートやドローはつかまりすぎ」、と覚えておくと実際のコースで良いボールが打てるようになると思います。

なかなか難しい事とは思いますが、自分の通っている練習場のボールの特徴を把握して練習する事が上達のポイントなのかもしれません。