ゴルフが上達してくるとボールにもこだわりが出てくると思います。
もう少しスピンのかかるボールがいいかな？とか、もう少し飛距離重視のボールにしてみよう！などボール選びはプレースタイルによって人それぞれです。
ボールにこだわって色々試すのもゴルフの楽しみのひとつです。
しかし、高性能のボールは非常に高い。性能と価格は比例するものです。
そこで、ロストするまで何ラウンドもずっと同じボールを使ったり、安価なロストボールを購入する方もいらっしゃると思います。
楽しくゴルフをする分には全然かまわないと思いますが、私がロストボールを使ってみた経験を記事にしていきたいと思います。
新品のボールとロスト・ボール
新品のボール
新品のボールでも個体差があります。私が研修生をしていた頃よりは、製品としての精度は高いと思いますが、今のボールでも完全に真円（まんまる）というわけではないのです。あくまでも工業製品なので規格をクリアしていれば店頭に並びます。
それでもやはり新品のボールはそのボールの持つ最大限の性能を発揮できるので、上級者は新品のボールを使う方が圧倒的に多く、競技になれば、ほぼ全員が新品のボールを使っています。
ロスト・ボール
新品ですら個体差があるのですからロストボールの個体差は想像できると思います。
私が研修生の頃は、プロモデルのボールと言えば「糸巻きのボール」でした。現在のスピンタイプのボールよりもソフトな感触でしたがカバーも傷つきやすく、長く使っていると中の糸巻きゴムが切れて、明らかに変形してしまいます。
その頃よりは劣化はしにくいとは思いますが、それでも新品に比べれば性能的に劣る部分が出てしまいます。
ゴルフ場にはロストボールを買いに来る業者さんが営業に来ます。
業者で洗浄したり加工するので見た目は傷がなくほぼ新品のように見えますが、実際にロストボールを拾っている人間としては、やはり差があるだろうと想像できます。
中にはほぼ新品かな？という物もありますが、カバーが変色しているものや傷のついている物がほとんどです。池の中に長く浸かっているボールが新品とは比べ物にならないのは説明する必要はないでしょう。
新品とロストを比べると
あくまでも私個人の感想ですが、飛距離に関して言うとロストボールが飛ばないというより新品のボールはよく飛ぶ、という感じです。ゴルフ場に勤めているので色々な種類のロストボールを拾って打ってみたりするので、ロストボールを打つことの方が多いからそう感じるのだと思います。友人達とゴルフに行った時に、新品のボールを使うと思っているより飛んでいると感じる事が多々あります。
ロストボールの中には、全然飛ばない物もあるので、やはり個体差はかなり大きいと感じます。
スピンに関して言うと、差をあまり感じた事がありません。理屈を言えばカバーが劣化しているはずなので、スピンがかかりにくいはずですが、私の場合はアプローチの時に意図的にスピンをかけて打つ事はあってもショットの場合はグリーンコンディションによる要素もあるのであまり不具合は感じません。アプローチの時はロストボールでも、そこそこスピンはかかっています。
ロスト・ボールも使いようによる
私はロストボールがそんなに悪いとは思っていません。
初心者のうちは、ボールの性能よりもコストパフォーマンス重視でロストボールを使用するのは”あり”だと思います。１００を切れそうな腕前になったら、安価なものでいいので新品のボールを使った方がいいでしょう。ロストボールの中にも、品質によってランクが付いている物があり、上位ランクの物（例えばSランクとかAランクなど）をお勧めします。
その他には、コースレイアウトによって使い分けるのもいいでしょう。
いきなりスタートホールが両サイドＯＢとか、右側ぜんぶ池などロストする可能性がある場合などです。私は基本的に狭かろうが池があろうが新品を使いますが、朝一のドライバーでロストすると「一発６００円は高くつくなぁ⤵」と結構ヘコみます。
私の知り合いのプロの方は、パターの転がりにも差が出る、と言っていたので出来る事なら新品のボールの方がいいのかな？と思いますが、皆さんは自分のスタイルに合わせて選んでみてはいかがですか。
