ゴルフの王道から少しそれた話

初心者から100切ぐらいの方には役に立つかもしれないブログ。

4大メジャーとLIVゴルフ参戦の選手

2023年のマスターズはスペインの”ジョン・ラーム”が2位4打差をつけて優勝しました。この優勝で世界ランキングも1位に返り咲きました。

日本期待の松山英樹プロは2アンダーで16位、日本ツアー賞金王の比嘉一貴プロは惜しくも予選敗退となり決勝に進めませんでした。

今年のマスターズは天気が目まぐるしく変わり、スタートする時間帯によってコースのコンディションが変わり、比較的早い時間にスタートした選手に運があったように思います。
これは自然を相手にするスポーツであるゴルフでは致し方のない事ですね。

さて、今回のマスターズ、当然トッププロ達のプレーに注目していましたが、その他にも気になっていた事があったのです。
それは”LIVゴルフに参加している選手”についてでした

 

LIVゴルフとは?

LIVゴルフとはサウジアラビア政府系のファンドがバックアップして2022年6月にスタートした世界規模の新ツアーです。

競技方法は”出場選手48名で、54ホール(3日間)予選落ちなし、個人戦と1チーム4名、計12チームによる団体戦”で行われます。
スタートは”ショットガン方式”を採用されており、そして破格の賞金が用意されているというのも大きなポイントです。

ショットガン方式

本来の試合は私たちがゴルフをする時と同じで1番ホールと10番ホールからスタートするのですが、ショットガンスタートとは各ホールからスタートする方法で、具体的に言うと1番ホールからスタートする組、2番ホールからスタートする組、3番、4番と各ホールからスタートする方式で、例えば5番ホールからスタートした組はそのまま順番にプレーをして最終ホールが4番ホールになるのです。
これは私も何度か経験があるのですが、大きなコンペなどでたまに採用される事があるのです。メリットは理論上、すべての組が同時にプレーを終了する事ができるという事です。
大きなコンペだと、早いスタートの組の方が最終組がプレーを終了するまで待っていなくてはいけないのですがショットガンならそういう事も解消できるのです。

PGAとの確執

PGAとはアメリカの男子ツアーの事で、世界最高峰のツアーと言っても過言ではないでしょう。

対立の要因はいろいろあるようですが、要約すると「サウジアラビアは人権侵害などが疑われ、その政府が支援するファンドがバックアップして世界的なツアーを開催するのは如何なものか?」という事や、PGAで活躍するプロ達を多額の契約金で引き抜くような行為も対立の要因の一部になっているようです。

PGAは「LIVゴルフに参加した選手はPGAツアーや下部ツアー、その他にもスポンサー推薦での出場も禁止する」と対抗処置を取っています。

メジャー競技への参加は?

2023年のメジャー競技(マスターズ・全米プロ・全米オープン全英オープン)の出場は出来るようですが、現在LIVゴルフの成績は世界ランキングのポイントの対象となっておらず、この先メジャー参加の資格が確保できるのかは不透明なままです。

 

今後は?

今後、PGAとLIVゴルフが歩み寄るとは今のところちょっとないのかな?という気がします。

選手たちは自分の意志で出たいツアーに出る自由はあると思います。
ただ世界のゴルフ界の事を考えればもう少しうまくできなかったのかとも思うのです。

個人的には世界のトッププロが同じ試合に出て技を競っているのを見たいですしPGAのような試合形態の方が私は好きなので、LIVゴルフに参加している選手にもPGAツアーに参加できるようになればゴルフファンとしては嬉しい限りです。

PGAツアーはLIVゴルフに参加したプレーヤーの出場停止は”永久”とはしていません。プロゴルファーとして稼ぎたい!と思うプレーヤーはLIVゴルフの高額の賞金は魅力でしょう。
ただ今後、PGAツアーも賞金をアップした試合が組まれていくようなので、金額だけではなくツアーとしての魅力をアップしていかないと続いていく事は難しくなるのではないかと思います。