ゴルフの王道から少しそれた話

初心者から100切ぐらいの方には役に立つかもしれないブログ。

ローカル・ルール エピソード2 OBと池は違いますよ!の巻

OBとラテラルウォーターハザード

前回のエピソード1に続き、役に立たない話ですがお付き合いお願いします。
個人的には、研修生時代のいい思い出です。

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 ローカル・ルールでOBは「前進4打」池は「前進3打」というのはよくあると思います。当時は池は、ラテラルウォーターハザードと呼ばれ、赤杭で表示されていました。現在では、レッドペナルティーエリアと名称を変えてはいますが、ドロップに仕方に少し違いがありますが、ほぼ同じような救済が適用されます。

池越えのショートホール

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その日のキャディのお客様は、普段はあまりゴルフをされていないのかな?という感じの4名の方でした。会社関係か何のつながりかはわかりませんが、付き合いでコンペに参加したようです。
ゴルフをプレーしている感じも、あまり楽しそうな感じではありませんでした。
私はどうせ参加するなら楽しんだ方がいいのに、と思いながら淡々と仕事をこなして行きました。

そして運命の3番ホールに着きました。
3番ホールは打ち下ろしで池越えのPAR3で手前には池、グリーン右にはクリークが流れ、更にそのクリークを越えるとOBになっているホールです。
ただ左側は広く手堅く行くのならば左側から攻めれば難易度は下がるというホールロケーションになっています。

「このホールは手前と右は池があって、さらにそれを越えるとOBになってしまいます。ですから安全に行くなら左狙いがイイですよ!」とコースの説明をしました。

オナーの方が打つと、スライスしながら右のクリークに入ってしまいました。
「池に入ると前進3打です。池の先に前進のティーがあるのでそこからお願いします。」と説明すると「前からでいいのね!」と笑っていました。

二人目、三人目と打ち終わり最後の方の順番になりました。

 

運命の4人目

その人が打った球はスライスしてクリークを越えOBになってしまいました。
「OBですね。OBは前進4打になります。」と言うと突然、

「なんであいつは前進3打で俺が前進4打なんだっ!」と激怒し始めました。

「へっ⁉何がどうして?」「メッチャ怒ってるじゃん」と私は突然の事で何が何だかわかりませんでした。あまりの剣幕に少し笑いそうになりましたが、あの時実際に笑っていたら大変な事になっていたでしょう。

私が説明しようとしても聞く耳持たず、ずっとブツブツ言っています。
同じ組の人たちは、聞こえているはずなのに知らんぷりです。さっきまでニコニコしていたのにですよ!

その後、機嫌を取ろうと「ボールを拭きましょうか?」と話しかけても完全に無視状態で、ラウンド中は一言も会話せず、しょうがないのであまり刺激しないようにラウンドを終了してしまいました。

ラウンド終了後・・・。

ラウンドが終わるとお客様がクラブ確認のサインやキャディ評価をするのですが、私のキャディ評価はもちろん「不可」になっていました。

研修生には関係がないのですが、この評価は一般のキャディさんは給料に関係するので結構重要なのです。
評価に「不可」が付くと一応ですがキャディマスターに事情を聴かれるのです。
事の顛末をマスターに話すと笑いながら「ご苦労さんです(笑)」と無罪放免になりました。キャディマスターも元々研修生だったのでその辺の事情はわかってくれていたのだと思います。

しかしあのお客さまは何であんなに怒っていたのでしょうか?
付き合いだったとしても、楽しくラウンドすればいいのになぁ~と思いませんか?