ゴルフの王道から少しそれた話

初心者から100切ぐらいの方には役に立つかもしれないブログ。

スピン系のボールは何が良いのか?

私が研修生をしていた頃に比べますと、ボールの性能が格段に上がりました。

当時のプロモデルといえば、”糸巻のバラタカバー”というのが一般的でしたが、現在では”ウレタンカバーにソリッド構造”というのが当たり前です。
ボールの飛距離や耐久性が格段に向上しています。

最近では”1ダース2000円弱”の低価格のボールもなかなか良いものがあります。
昔の低価格のボールは、いわゆる”安かろう悪かろう”を地で行くものでしたが、”ホンマのD1”などは打ってみると「値段の割には結構良いかも?」と思うものもあります。

ホンマのD1は、人気のボールで私の勤めるゴルフ場の売店でも良く売れており、使っている方も多いのでコンペの商品などでも喜ばれるボールとなっています。

友人からの質問

先日、初めて100を切った友人に「何かおすすめのボールある?」と質問されました。
話の流れから、どうやら100を切ったので、ボールにもこだわってみたいようなのです。
ボールを選ぶのもゴルフの楽しみのひとつですから、こだわってみたい気持ちはよく分かります。

初心者の方にお勧めするのなら、”ボールの性能よりコストパフォーマンス”を重視するのですが、友人のステップアップを考えると性能的な事も考えて行かねばなりません。

そこで私が勧めたボールは、ディスタンス系とスピン系の中間のボール、いわゆる”第三のボール”と言われるカテゴリーのボールです。

具体的に言うと、ブリヂストンのJGR」「キャロウェイのERCソフト」などが当てはまると思います。
打感も良く適度にスピンもかかるので、中級者から上級者でも満足の行くボールだと思います。

スピン系のボールは?

その友人が私に「何のボールを使っているの?」と質問してきたので、私が普段使用しているボールは「スリクソン Z-star XV」だと答えました。

すると友人が「そのボールは俺には使えないの?」と聞いてきたのです。

「いや・・そんな事はないけど・・・」「ちょっと曲がりやすいよ」と答えました。

「上手い人はスピンのかかるボールを使うけど、曲がりやすいのに何で使うの?」と言うのです。

そうですよね!普通に考えたら曲がらないボールの方が良いですよね?
ではなぜ上級者の人はスピンタイプのボールを使うのでしょうか?

スピンタイプのボールは何が良いのか?

スピン系のボールは操作性が良く、ボールをコントロールしやすいのは確かです。
しかし、「ここのショットはドローで、次のホールはフェードで!」などボールを左右に曲げて打つなんて事はプロでもない限りほとんどないと思います。

私はフェードが持球なので、実際のラウンドではほぼフェードです。
曲げろと言われれば、右に曲がるスライス系のボールはなんとかコントロールする事が出来ます。
しかし、”どフック”は打てますが、使えるレベルのドローボールは打てません!

では、なぜスピン系のボールを使うのか?というと「圧倒的にアプローチでコントロールしやすい!」という事、これにつきます。

ゴルフをされる方なら、アプローチがスコアに直結する。という事は理解できると思います。私はボールを選ぶのに一番気にしているのは、グリーン周りで使いやすいかどうか?を一番に考えて選んでいます。

実際にどう良いのか?というと、私の場合は”スピンが掛かって止まってくれる”と言うのもありますが、特にグリーン周りでは”ボールの高さがコントロール出来る”というのがポイントです。

グリーン周りではライの状況やピンポジションに応じてどのくらいキャリーしてどのくらい転がるか?などイメージした通りのボールを打ち分けられることが重要なのです。

ディスタンス系のボールはカバーが硬く、スピン量も少なく、ボール離れが速いのでどうしてもボールが高く上がってしまう為、少しコントロールが難しく感じます。

スコアをまとめるポイントは、グリーンを外した時に、いかに”パー”を拾えるかにかかってきます。
パターのフィーリングやアプローチを重視しているのであれば、スピン系のボールを使う事も検討してみるのも良いと思います。

 

まとめ

スピン系のボールが良くて、ディスタンス系のボールが悪いというわけでは決してありません。人によっては”簡単にボールが上がるのでディスタンス系のボールの方がアプローチしやすい”、という方もいらっしゃいます。

スコアをまとめる上で、自分のゴルフにおいてどこにポイントがあるか考えて、ボールのタイプを選ぶのが重要なのではないかと思います。

ボールが曲がってしまい、OBを打ってスコアを崩してしまう方なら”ディスタンス系”のボールが合っていると思いますし、ある程度のショット力があるなら”ショートゲーム”を重視して”スピン系”のボールを選ぶようにすると良いと思います。

もちろんこれはひとつの考え方なので絶対ではありません。
スピン系のボールは”上級者用”というわけではないので、一度使ってみるといろいろ発見があるかもしれませんよ。