プロの試合でキャディ
応援キャディ
近くのコースでトーナメントがあると、研修生に応援キャディと言う形で所属ゴルフ場を通じて依頼が来ることがあります。
実際にキャディに就くのかはわからないのですが、一応人材は確保しておくようです。
練習ラウンドに行かせてもらうのですが一度や二度ラウンドしたぐらいではコースの事、グリーンの事は正直把握する事など出来ません。
プロとしてのキャディ、いわゆる帯同キャディの方と比べるのも失礼なほどコースを把握できておらず、ほぼバックを担ぐくらいの事しか出来ないのです。
一応キャディをしたいプロはいますか?と希望を聞いてくれるのですが、優勝に絡むような事になったら何のアドバイスも出来ない私がキャディでは申し訳ないと思っていたので特に希望を出しませんでした。
そしてキャディをする事が決まったのですが、なんと!ツアーでも優勝経験のあるプロだったのですごく緊張しながらキャディをする事になりました。
当然の事ですが、私よりもプロの方が経験も知識も断然に上なのですが、キャディとして残りの距離だったりラインを聞かれたら答えなくてはなりません。
どうしようと思っていると、「何度も試合したことがあるからコースはわかるから大丈夫」と言ってくれて少しほっとしたのも束の間、ただ「ラインは一緒に読んでね!」と言われ再度緊張する事に。
プロとしてツアーを転戦しているので、こういう事は経験されていて、多分ですが始めからそんなに期待されてはいなかったんだと思います。
ラウンドが始まって
いざラウンドが始まるとシード選手のゴルフがこんなにもすごいのかと驚きました。
とにかくゴルフが簡単そうに見えます。ティーショットを打って、セカンドショットがグリーンをとらえてパターを打つ。その繰り返しが続いて行きます。
感動する共に自分のゴルフの不甲斐なさ感じざるを得ませんでした。
確か終盤の方だったと思います。
1メートルぐらいのパーパットが残った時です。ラインを一緒に読んでいると「どう見る?」と聞かれたので「ほぼ真っ直ぐだと思います」と答えると「どっちかって言ったらどっちに切れる?」と聞き返されました。
「どっちかって言えば少しスライスしそうですが」と答えると「わかった」と言ってそのパットを打ち、カップに沈めました。
そしてその日はまずますのスコアでラウンドする事が出来ました。
さっきのパッティングの意味
少し打ち解けていたのでラウンド終了後にさっきのパットの事を聞いてみました。
すると基本的には本当に真っ直ぐのラインはないのだと言うのです。
少しスライスするかなと思えばカップの左内側を狙って打つのだそうです。
私は少しぐらい曲がるかなと思っていてもいつも強めに真っ直ぐ打っていたので、それ程細かく読んでいるとこの時初めて知りました。
トーナメントクオリティのグリーンと一般のゴルフ場のグリーンでは転がりも早さも違うので一概に同じとは言い切れないとは思いますが勉強になりました。
ただ本当に短いパット、1メートル以内ぐらいなら少し強めに真っ直ぐ打った方が入るとも言っていました。ラインを消して打つ、と言うやつですね。
それから私も少し怪しいラインの時はカップの内側に向かって打つようにしました。
カップの内側なら切れても切れなくてもカップインしてくれます。
ただしこれは目標に対してしっかりアドレスを取れることが必須であるのでまずはしっかりアドレスを取れるようになりましょう。
この経験を元に、一般のお客様のキャディをしてラインを教える時に「ほぼ真っ直ぐですが右カップ内側です」と答えるようになりちょっとプロキャディっぽくかっこつけるようになりました(^▽^)/