ユーティリティ・クラブ
現在のアイアンセットは5~9・PWのように6本セットで販売されている事が多いと思いますが、私が研修生をしている頃は3~9・PW・SWの9本セットが主流でした。それなのでユーティリティを使う事は、ほとんどありませんでした。
そもそもユーティリティという言葉もなかったと思います。今ではユーティリティ又はハイブリッドと呼ばれるそれらしいクラブは存在していましたが、当時は「たらこアイアン」などと呼ばれていました。
ある時、クラブメーカーでクラフトマンをしている後輩とゴルフに行った時に「今どき3番・4番アイアンを入れている人はいませんよ(笑)」という話になりました。
ユーティリティの存在はさすがに知っていましたが、私はアイアンが得意だったのであまり重要性を感じていませんでした。
それでも後輩が「圧倒的に簡単ですよ!」と言うので「チャンスがあったら打ってみたいなぁ」と思うようになっていました。
そこで私もユーティリティって実際どうなの?と思いゴルフショップに行ってみる事にしました。
ユーティリティを調べてみると・・・。
私は3番・4番アイアンの代わりに入れるユーティリティは、当然3番・4番ユーティリティだと思っていたんですが、そうではないのだとその時初めて知りました!
後輩のクラフトマンに連絡をして「どうやって選ぶの?」と聞くと、「最終的には打ってみるしかないです」と言われました。
そりゃそうだろうと思ったので基本と言うか一般的な基準はないのか聞きました。すると
「ロフト角で選ぶのが基本で、アイアンから2度、ユーティリティ同士なら3度の間隔で選んでください」との事。
始めからそう言ってくれと思っていると
「メーカーやそのモデルによって、つかまりの良い物、ロースピンの物などあるので最終的には打ってみるしかないんですよ!」と後輩に言われ、妙に納得してしまいました。
一般の人が試打してから選ぶというのも中々難しいですよね。まず試打するクラブがありませんし、場所もありません。
やはりロフト角で選ぶのが一般的ですし確実な方法だと思います。
ユーティリティを購入してみる
ウッド型とアイアン型
一概にユーティリティと言っても大きく分けてウッド型とアイアン型に分かれます。
簡単にこの2種類の一般的な特徴を上げると、ウッド型はミスに強くボールが上がりやすく、アイアン型は操作性が高くコントロールしやすいという特徴があります。
実際使ってみるとそのとうりでアイアン型は高くは上がりませんがボールを曲げやすく、ウッド型はボールが上がり直進性が高いと感じました。
さてクラブを選ぶにあたってユーティリティ同士はなら3度間隔と後輩が言っていましたが、大体のクラブが3度間隔でラインナップされているのでそこは考える必要はないかと思います。
問題はアイアンとのロフト差です。
後輩が言うには2度間隔をあけた方が良いという事でしたが、アイアンの23度とユーティリティの23度を打ち比べてみると、ユーティリティの方が飛距離が出ます。
アイアンとのロフト差は、ユーティリティー同士の3度より間隔を詰めた2度と言うのは理にかなっていると思います。
私は4番アイアインの代わりにアイアン型、3番アイアンの代わりがウッド型を使用しています。
私はアイアンが得意なのでアイアン型のユーティリティを選びましたが、おススメするのはウッド型です。ウッド型の方が人気も高くアイアン型はモデル数も少なくなっているようです。
ウッド型はコントロールするのは難しいですが、高い直進性と簡単にボールが高く上がってくれるので圧倒的に簡単で打ちやすいです。
今は中古クラブもたくさん出回っていますが、それでもクラブは安い物ではありません。実際に打ってみなければわからない事もありますが、少しでも皆さんのクラブ選びの参考になれば幸いです。