アプローチはスコアを作っていく上で非常に重要というのは皆さんも身に染みて分かっていらっしゃると思います。
しかしなかなか難しいものでアプローチは状況によって難易度が変わり、ボールを上げたり転がしたりと打ち分けなければなりません。
難易度はライでも変わる
アプローチの難易度は、ボールの置かれた状況、「ボールのライ」によってもかなり変ります。
皆さんも経験があると思いますが「ディボットに入っている」「ボールが沈んでいる」それとは逆に「ボールが浮いている」などなど、”ミスってしまうかも？”と思った事があるのではないでしょうか。
その”難しいライ”のひとつに冬場特有の「芝が薄いライ」があります。
今回は冬場特有の芝の薄いライからのアプローチについて少し解説してみようと思います。
冬場のアプローチ
芝が薄いライの特徴として「ダフリやすい」「ボールを上げづらい」という傾向があります。
その為、まず初めに「まずはどうにか転がせないか？」を考えましょう！
これは普段のアプローチの時もそうですがアプローチの基本は”転がし”です。
特に冬場はグリーン周りの芝も枯れているのでクラブはウェッジではなくパターでも打てる場合はパターでアプローチしましょう！
私はキャディをしていた経験上で、初心者の方や初めて間もない方は寄らなくても確実にグリーンに乗せる事を重視した方がスコアは良くなります。
私の知り合いの方の中にもグリーン周りはほとんどパターで打つ方がいます。
「それじゃあパーは拾えないでしょ？」と思うかもしれませんがこの方は”８０台前半”のスコアでラウンドするのです。
実のところ私自身も「そんな所からパターで打つ？」と思ってしまいますが、この方はそれであまり寄らなくても”３パットをしない”ので大きくスコアを崩さないのです。
アプローチだけでなく「大きなミスをしない！」という事がスコアに直結するという事を覚えておくと良いと思います。
しかしどうしてもパターでは無理！という状況、例えば”逆目で転がりが読めない”、”芝が長すぎる”などやはりウェッジを使うのですが、ひとつコツがあります。以前に一度記事にしましたが、もう一度簡単に説明します。
”ダフる”というのは言い換えれば”リーディングエッジが刺さる”という事なので、ヒールを浮かせてトゥの部分で打つようにするとリーディングエッジが刺さりにくい、つまりダフりにくくなるという事です。
上げるアプローチ
どうしても転がせない状況、バンカー越えなどの場合はもうボールを上げるしかありません。
冬場のライの特徴、先ほども言ったように「芝が薄い」というのはもちろんですがその他に「地面が少し凍っていて硬い」という事もあります。
バンスを使う
皆さんボールを上げる時、どうやって打っていますか？
普通に打てばロフト通りにボールは上がる事は上がるのですが、ダフらずに簡単に上げる方法があります。それは”バンス”を使うのです。
イメージは、バンカーショットのような感じで、リーディングエッジが地面に刺さらないように少しフェースを開いた状態でバンスを効かせて打ちます。
この方法は特に”地面の硬い冬”は非常に簡単でバンスを使えば勝手にクラブが地面から弾かれボールを上げる事が出来るのです。
ちょっとアプローチ練習場などで試してみると意外と簡単だな！と思って頂けると思います。
注意する点は、バンスが滑ってくれる距離はそんなに長くないので、かなり手前からクラブが入るとトップしたりちゃんとダフってしまいます(笑)
もう一つ、ボールは簡単に上がるのですが、距離を合わせるのが結構難しいのです。
私はボールが思ったより上がりすぎて、”ショートする”というミスを良くやらかします。
まとめ
まずはとにかく転がす事を考えましょう！
上級者の方などは「そればっかりではどうかな？」と思う方もいらっしゃるでしょう。
確かに７０台でラウンドするためにはパーを確実に拾っていかなくては難しいと私も思います。
それでも芝の薄い難しいライから難しいアプローチを打つより、手堅くパターで転がした方が、大きなミスを避ける方が結果的にスコアをまとめる事が出来ると思うのです。
キャディをしている時に、初心者の方がカラーからウェッジでアプローチをしてミスをしてしまう姿をよく見かけます。
私の勘違いかもしれませんが「アプローチはウェッジで打つのが普通」と思いこんでいるように感じるのです。
「パターでアプローチするのはカッコ悪い」という事はありません。
最後に良いスコアでラウンドを終える事が出来ればそれが一番だと思いますよ！
