2025年問題?
最近ネットなどでよく見かける「2025年問題」。
簡単に言うと日本経済を支えてきたいわゆる「団塊の世代」が後期高齢者(75歳以上)となり、日本人の5人に一人が後期高齢者という”超高齢化社会”を迎える事で起きる様々な社会問題を指しているそうです。
具体的には何が?というと「労働力不足」「社会保障費の増大」など社会問題についてですが、この「2025問題」、ゴルフ業界においてもいろいろ囁かれているのです。
ネットで検索してみると・・・。
ではゴルフ場の2025問題とはどういう事か?
ネットで調べてみました。
すると、やはりですが「日本のゴルフ産業を支えてきた団塊の世代が後期高齢者となり、体力的な問題や経済的な問題でゴルフの回数を減らす、ゴルフを引退するなどゴルフ人口の減少が起きるのではないか?」という事が想定されているのです。
「コロナ過でゴルフ人口は増えたのではないか?」「若い人もいるのでは?」と思われる方もいると思いますが実際はどうなのでしょう?
現場の意見としては
私はゴルフ場に勤めているので現場の意見として「ゴルファーの平均年齢は非常に高く、60代から70代が中心」というのは間違いないです。
予約表を見ていて、50代の人がいると「おっ、50代の人がいる」と思ったりします。20代~30代、40代の方がいないわけでないですが、けっこう稀でコンペの中に2~3人、20代~30代の人だけの組というのは月に数えるくらいです。
他のゴルフ場の状況は分かりませんが、たぶんそんなに変わらないのではないか?と思います。
コロナ過、その後
あと、コロナ過でゴルフ人口が増えたというのは間違いないと思いますが、私としては「コロナ過だったから一時的に増えた」という感じがします。
これは私個人の意見ですが、「コロナ過だったから、ゴルフしかできなかったからゴルフをする人が増えた」というだけで、コロナが明けてしまった今は旅行やキャンプなど他のレジャーに行く人が増えた、他のレジャーに戻ったという気がします。
以前はゴールデンウィークには早い段階で予約でいっぱいになっていたのですが、今年のゴールデンウィークは予約がなかなか入らず、直前になれば予約が入るのかな?と思っていたのですが、結局予約はあまり入らずにゴールデンウィークを迎えてしまいました。なぜだかあきらかにコロナになる前より予約数は減っているのです。
他のゴルフ場はどうなのか?と話を聞いてみたところ「あんまり入ってないよね⤵」というゴルフ場が多かったようです。
私も個人的に某ゴルフ場予約サイトで予約状況を調べてみましたが、予約が取れない日というのはほとんどなく、ゴルフ離れを実感する結果となりました。
これからのゴルフ事情
あくまでもこれは私や私の周りのゴルフ場関係者の話をざっくりまとめたもので恐縮ですが、ゴルフ場は「名門・経営母体がしっかりしているコース」と「リーズナブル・割り切った運営をしているコース」でなければ生き残れないのではないかと思います。
名門と言われるコースは歴史もあり、メンバーになる事がステータスであったりと今まで通り続いていく可能性は高く、経営母体がしっかりしているコースはコースメンテナンスや設備も行き届いていて「多少高くてももう一度行きたい」と思えるようなコースが多く、ゴルフ人口が少なくなっても生き残っていけるのではないでしょうか?
リーズナブル・割り切った運営のコースとは、「昼ご飯をなしにしてスループレー」「お風呂をやめてシャワーのみ」「セルフデーの導入」「ロッカーの使用もなし」「併設のホテルの廃止」など経営を縮小し人件費などコストを削減しプレー費を安価に設定して「安くラウンド出来るならどこでも良い」という人の支持を得られれば生き残っていけるのではと思います。
これからの時代は何の特色も無くただゴルフ場を運営しているだけでは生き残れません。
現に最近「ゴルフ場をメガソーラーにしたいので売ってください」というオファーがあった、というゴルフ場をいくつか知っています。
ゴルファー人口に比べて多すぎるゴルフ場が淘汰されていくのは仕方がないのか?と思いますが、何とも寂しい限りでございます。