ゴルフの王道から少しそれた話

初心者から100切ぐらいの方には役に立つかもしれないブログ。

100を切れるぐらいの人のラウンドのマネジメントはどんな感じか?【100切りの極意③】

私のキャディ経験からすると、お客様の平均スコアが大体110~120くらいなので、スコアが100を切れるか切れないか?というのは一般のゴルファーにとって一つの目標になっていると思います。
私の中では100を切れれば実力的にまずまずで、キャディをしていても結構楽なのです。
そして、その位の時がゴルフが一番おもしろい時期なのではないか?と勝手に思っています。

100を切るのに必要な事って?

100を切れない友人達に何かできる事がないか?とよく思うのですが、私の中に100というスコアは、特に何かしなくても”何度かラウンドをしていれば、いつかは勝手に出るスコア”なのでは?という感覚があるので、ちょっとどうしてあげたらいいのか分からない事も多いのです。

でも、それじゃあしょうがないので今回、100を切れるぐらいの人とラウンドした時にどんなラウンドするのか?内容を観察してみました。
ちなみにもう一人一緒にラウンドしたのですが、その人は80台でラウンドするのですが、その人の事は今回ちょっと置いておきますw

今回お邪魔したゴルフ場は?

競技を良く行っているゴルフ場で距離がありアップダウンも有るのですが比較的コースは広めです。
ただ普通のゴルフ場よりラフが深く、その点はちょっと難易度が高くなっています。

ラウンドを振り返ってみます。

その友人はお世辞にも良いスイングをしているとは言えず、どちらかと言えば運動が苦手なタイプです。しかしゴルフ歴は長く自分の実力を良く分かったマネジメントをします。

まずティーショットですが、そのホールの距離に関係なく、狭いホールではスプーンやユーティリティ、左右にOBがあるような場合は5番アイアンでティーショットを打つ事もあります。
そのティーショットをミスしたとしても、決して無理にそのミスを取り返そうとせず、手堅くアイアンで打つ、というようなマネジメントをします。

ただそのマネジメントがうまくいくとは限らず、ラウンドは全般的にドタバタしていますが、スコアが良いホールはやっぱり”ショートゲーム(パターやアプローチ)”でのミスが少ない、というか無駄な事、もったいない事をしないという印象があります。

私の感想としては、友人のマネジメントはちょっと手堅すぎるかな?とも思いますが、友人の実力から考えれば、100を切る為に良く考えられたマネジメントなのだろうなという気がします。

あるショートホールでの事

彼のマネジメントの特徴が良く表れた場面がありました。

距離は165ヤードほどのショートホール。
グリーンは横に長く、そのグリーン手前は右側から谷が張り出していてショートすればOB、左に逃げればOBは回避できそうですがアプローチは少し難しそうで、グリーン奥はかなり受けた斜面になっています。

オナーは私で、このホールは打ち下ろしなので7番か6番アイアンかで迷ったのですが、手前のOBを警戒して6番でちょっとカット(フェード)に打とうと思います。

私のショットはグリーン左端方向に出て打った感触はまずまず。
「乗るかな?」と思ってみていたら、奥の斜面まで余裕で届き、斜面直撃後なんとか平らな所まで落ちてきたのです。
・・・おいおいっ、表示が合ってないじゃないの!!とも思いましたが私が悪いですよね。
しかし、それを見ていた友人は「ああ、あれでいいんだよ!」と言ったのです。

「ん?」と思い話を聞くと、「手前はOBだから入れたくない、だから大きめのクラブで打ちたいと思っていたんだけど、斜面に当たっても落ちてくるのが分ったから斜面に当てればいいんだね」というのです。

私は友人は”この難しいショートホールでは無理にワンオンを狙わないんだ”、と感心しました。
普通だとイチかバチかでもPAR3は狙いたくなりますよね。

これは100切りを目指している人だけでなく、「難しいホールでは徹底的にペナルティを避ける!」というマネジメントの良い手本だと思いました。

実際の結果は少しショートしてしまいましたが、グリーンの手前からアプローチしてワンパットでパーだったのです。結果オーライでしたねw
当初のマネジメントとは違う結果でしたが、OBを徹底的に避けるなど自分の実力に合わせたマネジメントの大切さを感じられたラウンドでした。

さて、今回の友人のゴルフの成績は”105”回でした。
100を切れてないじゃねぇか!と思われるかもしれませんが、OBを4発も打っていましたからね、今回は100を切るのはちょっと難しいですよね。
でも今回のラウンド内容を見ていると、希望の持てる良いラウンドだったように思います。

 

 

100切を達成できるように

正直に言いますと、以前は彼のマネジメントを見ていて「そこまでしなければ100を切れないものか?」と思っていました。

でも今回、彼のゴルフを見ていて思ったのは「もっと彼らのゴルフを理解する事が出来なければ教える事なんて出来ないぞ!」という事です。

自分にとって当たり前だと思う事でも、人によっては当たり前ではない、なんてことはいくらでもあります。
私自身の感覚や常識で「そのくらいは出来るだろう?」と上から目線のアドバイスしか出来ていなかったのかもしれません。

もっと友人達やいろいろな人のゴルフを観察・分析して、皆さんにも役立つ100の壁を越えられる方法を見つけ出していきたいと思います。