ゴルフはメンタルと言われるほど、心の強さや冷静さがスコアに表れるスポーツです。
それは一打一打に緊張感をもって名誉や自分の人生を賭けて戦うプロの試合はもちろんですが、アマチュアの大会でもそれは例外ではありません。
「ゴルフは自分との闘い」という部分がおおいにありますが、その他にもどんな悪条件でも冷静に、丁寧に一打一打を重ねていくメンタルが必要な時があるのです。
グランドシニアの試合
これは少し昔の話ですが私が競技委員をした試合の時に感じた話です。
この日の天気予報は「午後から雨」という予報だったのですが、一組目がスタートする7:30にはパラパラと雨が降り出していました。
それでも順調にスタートして行き、「何とかなるかな?」と思っていたのですが、予想を裏切り、すべての組がスタートする前に土砂降りになってしまったのです。
こういう状況になると競技委員は忙しくなります。
グリーンに水が浮いてしまうと競技の続行が難しくなるため「一時中断」するか?判断しなくてはなりません。
私はスタートの係だったのでプレー中断の判断をする立場になかったのですが、「これはプレー続行は難しいかな?」と思っていました。
すると案の定、サイレンが鳴りプレーが一時中断となったのです。
プレー中断と天候
雨が強く降っていて、少しプレー再開は難しいか?という状況ですが、せっかくこの日のために遠方から集まってくれたプレーヤーの為にもなんとか試合を成立させたいという気持ちがあります。(競技委員として延期・再試合になると準備が大変なので、どうしても試合を成立させたい!という気持ちもちょっとありますwww)
しばらく中断していると雨が少し弱くなってきました。
天気予報を確認するともう少で雲が抜けるという予報で、コースの確認(特にグリーン)すると、なんとか再開出来そうな状態になっており、再スタートの時間をアナウンスし、その後も少し雨が降っていましたがプレーを出来るぐらいには天候も回復して問題なく再開になったのです。
状況の変化に対応するメンタルの強さ
雨の中、中断になり体が冷えた状態で、更にもう一度集中するのは難しいだろうな?と思っていました。
しかし、スコアチェック(提出されたスコアに間違いがないかの確認)をしていると良いスコアの選手が多く、トップはパープレーという好成績だったのです!
グランドシニアとは70歳以上のプレーヤーの試合なのですが、この悪天候でプレーの中断がありながら集中力を切らさずラウンドする姿をみて「さすがベテランプレーヤー」だと尊敬と同時に頭が下がる思いでした。
すべてのプレーヤーが集中力を切らさず実力を出し切れたとは思いませんが、スコアを出さなければいけない競技でのプレッシャーの他に、風や雨など難しい状況にも耐えるメンタルの必要さを感じた出来事でした。
シングルになるには必要なこと?
私は雨だったり強い風、寒い日のゴルフだとすぐに集中力が途切れ、「お昼何食べよう?」とか「ここのお風呂は温泉かな?」などプレーがおざなりになる事がしょっちゅうです。
私は競技から離れているので、そこそこのスコアで楽しくラウンドする事が出来れば問題ないのですが、良いスコアでラウンドしたい!、シングルプレーヤーになりたい!と考えている人は状況(自然)に対応するメンタルは必須です。
シングルハンデは平均して良いスコアでラウンドする必要があります。
スコアカードには「天気が悪いから」「寒くて体が動かなかった」など言い訳を記入する項目はないのです。
どんな状況でもそれに対応するメンタルと技術がなければ、シングルへの道は少し遠いものになってしまうかもしれませんね。