ゴルフの王道から少しそれた話

初心者から100切ぐらいの方には役に立つかもしれないブログ。

ローカル・ルール エピソード1 6インチはダメよ!の巻

6インチってなんすか?

始めに言っておきますが、くだらなくそして何も役に立たない話ですがお付き合いください。個人的には好きなジャンルの話です。

ゴルフ場に所属してキャディをしていると、競技ゴルフとは違う場面に出会う事があります。

キャディを始めて間もない頃の話です。
研修生になって慣れないながらも何とかキャディをこなしていたある日の事、お客様から「6インチOKなんだよね?」と聞かれたので、私は「はい、大丈夫ですよ」と答えました。するとお客様は自分のボールを動かして良いライに置き直しました。

この時「何してんだこの人、ボールに触ったぞ、どうなってんの?」と驚きました。それと同時に、心の中で(6インチっていったいなんなんだ?)と思っていました。
実は、競技としてゴルフが始まっている私はこの時まで6インチを知らなかったのです。

この時はまだキャディを始めて間もない頃だったのでお客様に失礼があってはならないと思い、良くわかんないけど好きなようにやってもらえば大丈夫だろうと適当に返事をしてしまいました。
キャディが終わった後に先輩に聞くと「ローカル・ルール」というのがあるんだよ、と教えていただきました。それでもなんだか納得のいかないルールだな、と思ったのを覚えています。

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後輩のMちゃん

私のように、始めから競技としてゴルフを始めて研修生になる人以外にも、家がゴルフショップだとか、ゴルフの経験がなくても他のスポーツから転向してくる人など理由も様々です。高校で野球をやっていた人というのが多かったですね。
そして、その中にはゴルフを趣味としていた人が、プロを目指して研修生になる人もいます。その中の一人が後輩のMちゃんです。

彼は父親がゴルフをしていて、一緒に連れて行ってもらう間にゴルフにハマってしまい、プロを目指そうと思ったそうです。

ある時Mちゃんが、「今日はハーフ41でラウンド出来ました」とニコニコしながら話しかけてきました。まだ彼が研修生になって間もない頃だったので素直にすごいなと思いました。研修生になれば当然バックティーからのプレーになるので、父親とゴルフをしていた頃とは違い、距離も長くなるので41というスコアはなかなか大したものだと思いました。

その夜、同期で同い年のK男と夕食を食べていた時に、Mちゃんの話になりました。
「Mちゃん、今日41で周ったんだって、K男は一緒に周っていたんだろう?」と聞くとニヤニヤしながら「そうなんだけどな(笑)」とすごく楽しそうにしていました。
「なんかあったの?」と聞くと、
「Mちゃんさぁ、6インチしてんだよ、びっくりしたよ(^▽^)/」と爆笑しながら答えました。私も笑ってしまい、我慢できずに食べていたハムカツを吹き出してしまいました。
気を取り直して「でも41でラウンドしたって言ってたけど?」とK男に聞くと
「面白いからそのままにしておいた(^▽^)/」とさらに爆笑していました。
ひどい奴だとは思いながら、自分もその現場を見てみたいと思ってしまいました(笑)。
Mちゃんは私とは反対で、父親とゴルフをしていたせいで、6インチが当たり前になっていたのでしょう。

その後、Mちゃんには「6インチはダメよ!」と教えてあげると、47~48ぐらいにスコアが落ちてしまいましたとさっ!

ライを変えるというのはショットの難易度がかなり下がります
6インチってスコアに直結するんですよっ!というお話でした。

うまく、まとまりましたかねっ?

その後のMちゃん

彼は研修生をやめた後も、アマチュアとして競技ゴルフを続け、クラブチャンピオンになり、トップアマとして雑誌にも出ていました。

今はもう、彼には敵わないと思いますが、機会があればいっしょにゴルフをしたいですね。Mちゃん、さすがに6インチしてクラチャンになってないよね?一緒にゴルフする時は6インチしてもいいからね(笑)

何の役にも立たない話でした。ごめんなさい!