以前、バンカーショットについて記事にしました。
しかし、最近のコースでは教科書通りの”バンカーショット”の打ち方だけでは対応できない事が多くなってきました。
これは、ゴルフ場の様々な都合もあると思うのですが、最近のバンカーは以前とは状況が違うのです。
皆さんの中には、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、最近のバンカーは「硬い」「砂が少ない」という事が多いのです。
バンカーの砂
”バンカーの砂”といってもいろいろ種類があります。
大きく分けると「川砂」「海砂」それと「山砂」などがあります。
傾向としては「川砂」「海砂」はやや白っぽい色をしていて、「山砂」は黒っぽい色をしています。
バンカーの砂は、一般的に”洗浄”と”熱処理”が施されています。
洗浄をしていない砂は、砂の粒子が揃っていないため、雨などが降ると表面に細かい粒子が”泥”になって浮いてしまいます。
熱処理をする理由は、芝への”雑菌”を防ぐために処理をするのです。
私の勤めるゴルフ場では「川砂」を使用していて、「○○川の砂」という名称で販売されていて、その川によって色や粒に差があります。
砂が少ない理由
では本題ですが、なぜ最近のゴルフ場のバンカーは砂が少なかったり、硬かったりするのでしょう?
答えは簡単です。
バンカーの砂は非常に高額なのです!
以前に購入した時は、「1㎥で9000円」、現在はもっと値上がりしていると思います。
大量に購入するので多少は安い値段で出してくれていると思いますが、ちょっと調べて見たところ、「ひとつのバンカーで4トンの砂が必要」と言われているようで、この値段ですべてのバンカーに補充するとなると、いくらになるのか想像はつくと思います。
ゴルフ場によって対応の違いがある
しかし、全く補充しないわけにはいかないので、他のゴルフ場ではどうしているのか?。ちょっと聞いてみました。
すると、大体似たような話が聞けました。
- ガードバンカーだけ補充する
ガードバンカーは一般的に”エクスプロージョンショット”で打つので”クロスバンカーやサイドバンカー”に比べて砂が多目に入れて置く必要があります。 - 砂のグレードを落とす
安いバンカーの砂を入れる。その他にはバンカー用の砂以外の砂を入れる。
じつは私の勤めるコースでも、安い砂を入れた事があるのですが、水はけが悪く砂が固着し、バンカーが硬くなってしまった事があります。
どう対応する?
砂の少ないバンカーで、クラブが地面にはじかれ思ったように打てなかった!という経験のある方は多いと思います。
この硬く、少ない砂のバンカーをどうやって攻略すればいいのか?という事ですが、友人のレッスンプロに聞いてみました。
すると「いつもより開かないようにして、いつも通りの感じで打つしかないよ!」というのです。
それではちょっと話が面白くないので質問してみました。
「バウンスの少ないウェッジにした方が良いの?」
「少し薄めに砂を取るようにした方が良いの?」
「強めに打った方がいいの?」
「クラブは変えた方が良いの?」
などいろいろ聞いてみたのですが、あまり大きなミスになる事はそんなにないのでいつもどおりが一番だ!という答えでした。
競技ゴルフをしている人なら「寄せなくてはならない」ので話は別になると思いますが、確かに「バンカーから出ない」という事ではないので、あまり考えすぎない方がいいのか?と思ってしまいました。
まとめ
とはいうものの、私は少し小細工をしています。
これは雨が降って、バンカーが少し重くなった時にやっている事なのですが、普段は58度のウェッジでバンカーショットを打つのですが、その時は54度のウェッジで打つようにしています。
54度ほうがローバウンスでロフトも立っているのでちょっと砂に潜りやすくはじかれにくいように感じます。
打ち方は、私も特に変えて打つという事はしません。
バンカーを苦手としている人は、硬く砂の薄いバンカーは特に難しく感じると思います。「弾かれないようにローバウンスのウェッジを使っている」という友人もいます。
クラブをわざわざ変えるより、友人のレッスンプロが言うように、開きを押さえて対応するのがベストではないかと思います。
それでも、ゴルフに絶対の打ち方などありません。
自分に合った方法を探してみるのも良いと思います。
ゴルフにおいて、”状況に応じて対応する”というのは必要不可欠な要素だと思いますが、”難しい事、出来ない事”はしないと割り切る事も必要な時があるのかもしれませんね!