ゴルフの王道から少しそれた話

初心者から100切ぐらいの方には役に立つかもしれないブログ。

80台でラウンドする人のゴルフの内容はどんなものか?

私は友人に誘って頂いて、ゴルフサークル?といいますかゴルフ好きが集まった会に入れてもらい、月に一度ゴルフコンペに参加しています。

このコンペには80台前半でラウンドされる方が何人かいらっしゃいます。

こんな事を言ったら怒られてしまいますが、その方達はドライバーがそんなに飛ぶわけではないし、アイアンが切れているという事も、アプローチが特別上手いとも感じないのですが、それでも80台でラウンドするのです。

80台でラウンド出来る人はドライバーが飛んでアイアンも上手くてアプローチパターも上手いと思われている方もいらっしゃると思いますがそんな事はないのです。

私のキャディ経験では、一般のプレーヤーの平均スコアは110~120くらいなので、80台でラウンドする人は”間違いなく上級者”という位置づけです。

「何で80台でラウンド出来るのか?」、一緒の組でラウンドした時の事を振り返ってみたいと思います。

80台でラウンドする人

Aさんの場合

この方の印象は「スイングのバランスが悪いのに、とりあえず真っすぐ飛ぶ」「アプローチはそうでもないが、パターはそこそこ上手い」とこんな感じの方です。

ティーショットの飛距離は大体200ヤードそこそこですから、どうなんでしょう?飛ぶ方ではないのかな?と思います。
故にセカンドショットの残りの距離が160~180ヤードくらいになるのですが、ほとんどの場合”ユーティリティ”でセカンドを打つのです。
この方はその”セカンドでのユーティリティをミスしない”という事が80台でラウンド出来る”キモ”のように思います。

そのユーティリティも”大きなミスになっていない”という程度で、決してユーティリティが上手いわけではなく、見ていると”とりあえずグリーン周辺に持って行ける程度”です。
そんな感じですからグリーン乗ったり乗らなかったりなのですが、大きく崩れる事もなく、上がってみれば”80台”でした、という感じです。

 

Bさんの場合

この方は年配の方で”シニアティー”からラウンドします。
シニアティーからですから距離が短いのも影響があるのは確かですが、ちょっと面白いゴルフをします。

年配の方ですから飛距離は出ません。
そのかわりトップだろうがダフリだろうがとりあえずコース内にボールがあるので”大たたき”をしないというのが特徴です。

そしてこの方の最大の特徴は、ほとんどの場合”アプローチをパターで打つ”のです。
グリーンまでまだ距離が残っている状態(私とラウンドした時は10ヤードぐらいまでかな?)でもパターで打つので初めて見た時はさすがに「はて⁉、どうした?」と思いました。

話を聞いてみると「ざっくりやトップする事がないし、グリーンに乗せておけば何とか1パットでいけるかもしれないでしょ?」と言うのです。
実際この方は、なかなかパターが上手く、例えあまり寄らなくてもロングパットの距離感が良いため3パットをしない自信がある、というのが前提になっている気はします。

この方のゴルフの印象は、ティーショットもセカンドもナイスショットではないけれど、何とかグリーン近くまでいき、パターでアプローチしてあとは得意のパットで何とかする”と言う様な感じです。
年配の方ですからボールが高く上がらないので、ボール飛んでいるというよりボールが転がっていくという印象のゴルフなのですが、それが逆に大たたきをしない事に繋がっているようにも思います。

 

 

まとめ

二人のゴルフを振り返ってみると、自分のゴルフのスタイルを確立していると感じます。80台でラウンドするには、すごいショットが打てなくても良いのです。

昔、研修生の先輩が「ナイスショットじゃなくて”ナイスミス”で充分!」と言っていたのを思い出しました。
練習をしていると、「ここで上手く打てなければコースじゃもっと打てない」と思いがちですが、良いボールを打つ事よりもミスの幅を小さくする事がスコアをまとめるには必要なのだと思います。

この二人は良い意味で自分の実力を理解して”出来ない事はやらない”という事を実践しているのだと思います。
「ドライバーが飛ばないから、練習場でドライバーを練習する」のではなく、「ドライバーが飛ばないから、セカンドで使うクラブを練習する」という方がもしかしたらスコアをまとめる上で近道なのかもしれません。

二人のまねをすれば80台でラウンド出来るかと言えば、なかなかそうはいかないでしょう。
ただずっと100を切れないなど壁に当たっている方には、何かヒントがあるように思います。

ゴルフはスコアを競う競技です。
よく「スコアカードには内容は書かない!」と言いますが内容にもこだわってしまうのは痛いほど良く分かります。

一度、内容を度外視してスコアをまとめる事だけを考えてラウンドしてみると、何か掴めるかもしれませんね。