ゴルフの王道から少しそれた話

初心者から100切ぐらいの方には役に立つかもしれないブログ。

夏のグリーンは少し重くなるものです

例年に比べ梅雨が早く開けたと思いきや、ここにきて雨空が続きます。
それでもゴルフ場は多くのお客様で賑わいプレーを楽しんで頂いています。

最近多くのお客様から「ちょっとグリーンが重いね!」とよく言われます。
夏になると芝の育成が良くなりますし、雨でグリーンがやわらくなる、というのが大きな理由なのですがその他にもいろいろ理由があるのです。

ベントグリーン

グリーンの芝の種類として良く聞かれるのが「高麗」「ベント」だと思います。
現在はなかなか「高麗のグリーン」というのはあまり聞きませんが、昔はツーグリーンのコースだと、ひとつが「高麗」もう一つが「ベント」のグリーンというコースが多かったので、ベテランのゴルファーの方には馴染みがあるのではないかと思います。

さて、「ベント」といってもいろいろ種類があり、主に「ペンクロス」という種類の芝が多く使用されています。
これはゴルフ場が多く作られた時代にこぞって「ペンクロス」を使ったからという事らしいです。

特徴は?

「ペンクロス」は寒地型芝草といって、その名の通りで冬になっても枯れずに緑色を保つことができ、涼しい気候を好みます。
つまり「ペンクロス」は少し暑さに弱いのです。

よく「洋芝」と言われるものも、同じ寒地型の芝で、標高の高い比較的涼しい気候のゴルフ場や北海道などで多く使用されているのは気候に適しているからなのです。

グリーンが重くなる理由

「ペンクロス」は”少し暑さに弱い”という特徴があるので夏場の管理が非常に難しいのです。

そこで、気温が上がってくると芝のストレスを軽減させるために、”グリーンの刈高”を上げるのが一般的なのです。
”短く刈る”というのは芝にとってストレスになるので普段の刈高が4.0㎜なら4.2㎜に刈高変えて管理しているのです。

芝が長くなればそれだけボールの転がりに影響があるというのは皆さんもお分かりの事だと思います。

 

 

まとめ

実際のところ、グリーンキーパーの腕による所も多く、根がしっかりしていたり、葉の硬さを出す事である程度はグリーンのスピードを保持する事が出来ます。

最近では”暑さに強いベントグリーン”も少しづつ増えてきています。

品種改良によって「暑さに強い」「病気に強い」「虫にも強い」という芝で、「ニューベント」などと呼ばれています。
ただグリーンの芝を変えていくには、少しお金が掛かる事なので、なかなか難しい事でもあります。

グリーンの速さや刈高は、マスター室前で確認できるゴルフ場もあるので、スタート前に確認しましょう。

私の感覚で言うと、”スティンプメーター”で「9フィート」だと、一般の方は「早くもなく遅くもない」という感じになると思います。

それよりも低い数値なら「少し重い」、高ければ「少し早い」という事になります。

今回はちょっとそれた話になりましたが、少しでも楽しんで頂けたり参考になれば幸いです。