ゴルフの王道から少しそれた話

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キャディあるある②!残りの距離はどのくらい?

残りの距離は?

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キャディの仕事で「グリーンまでの距離」答える事、というのは皆さんも知っての通りだと思います。

しかしこの距離を教えるというのが結構難しいのです。

現在は距離計を持つ事がプレーヤーに許されていますが、当時はコースの両サイドにある残りの距離を表示してある杭などを目安にするしかありませんでした。

研修生をしていると、ピンを見れば大体の距離はわかるようになります。
自分の所属しているゴルフ場ならば尚更です。
いつもラウンドしているのですからほぼ正確にグリーンまでの距離はわかっているのです。

しかし、「この正確すぎる」というのが少し問題になる事があるのです。

お客様の中に「自分は結構飛ぶ!」と思っている人が多いのです。

 

実際の飛距離は?

番手別のアイアンの平均飛距離は、7番アイアンで140ヤード、良く飛ぶ人で150ヤード、飛ばない人で120ヤード。

ピッチングだと平均105ヤード、良く飛ぶ人で120ヤード、飛ばない人で80ヤードと言われています。
意外と飛んでないと思いませんか?
私のキャディの経験でも同じくらいだと思います。

この実際の飛距離とのギャップが問題になるのです。

実際にキャディをしている時に、「残りの距離は150ちょっとくらいですね」とアドバイスしたとします。

するとお客様が「じゃあ7番アイアンね」と言うのです。飛ぶ人のナイスショットで150ヤードですから届くかどうか少し怪しいですよね。
多分届かないなぁ、と思っていてもお客様に「そんなに飛ばないですよ!」とは言いづらいのです。

そこで「少しアゲ(向かい風)てますよ」とか「少し登ってます」とアドバイスして一番手上げてくれるように誘導したりします。

実際にそのまま7番で打つとやはり届かないのです。するとお客様に「もう少し距離あるなぁ」と言われてしまうのです。
「そりゃないよ」と思いますがお客様ですから苦笑いしながらそこはうまくごまかします(笑)

その他にもハーフトップしてグリーンオーバーしているにもかかわらず「距離ないなぁ」と言われたり、ダフっているのに「もっと距離あるんじゃない?」と言われる事もあります。

まとめ

 現在はボールやクラブの進化が凄まじく、アマチュアの方でもボールを飛ばせるようになりました。それに距離計の登場で自分の飛距離がほぼ正確にわかるようにもなりました。

人より飛ぶというのはゴルファーにとって自慢になるとは思いますが、重要なのは残りの距離を正確に打つという事です。

アイアンの飛距離を自慢するより、クラブごとにいつも同じ距離を打てる方が確実にスコアに繋がるので皆さんも練習してみてください。