練習場に行くといろいろなレベルの人がいらっしゃいます。
私の行く練習場は周りを田んぼに囲まれたのどかな練習場です。
その雰囲気もあってか、練習場に来ている人達も穏やかな人が多く、全員知り合いなのか?と思う程仲が良く皆で教え合って練習しているのです。
かく言う私も名前も知らない人達ですが、話をしたり、時には少しスイングを見てくれ!といわれる事もあります。
正直に言えば「ちょっとめんどくさいな!」とも思いますが、「何かブログを書くネタになるかも?」と下心たっぷりにアドバイスする事にしているのです。
共通したミスのポイント
その方達のスイングを見ていると、お世辞にも良いスイングとは言えない部分もあります。
しかし、ベテランの方が多いので、それでもその人なりのスイングになっているので、あまり型にはめて教えてしまうとゴルフが難しくなったり、逆にスイングを崩してしまう事になりかねません。
そこで”一般的にはこういう動きが良いですよ”と言う感じで話をするのですが、共通して思ったのは”バックスイングが外に上がり、ダウンスイングで詰まる”人が非常に多いように感じるのです。
「バックスイングが外に上がる」「ダウンスイングで詰まる」は同じ原因?
バックスイングが外に上がるのは、始動を手で行ってしまうというのが一般的なのかな?と思います。
見ているとほぼ皆さん腕でバックスイングをしているように見えるのですが、それよりもアドレスが棒立ちすぎる、言い方を変えれば前傾が浅すぎるように見えるのです。
前傾が浅いと当然ですが、体とグリップの位置が近くなります。
それゆえにボールの位置も体に近くなりすぎているせいで、バックスイングが外に上がりやすく、ダウンスイングで詰まるのではないか?と思ったのです。
そこで「少しボールの位置が近いので、ボール一個分前に出してアドレスしてみて下さい」とアドバイスしたのです。
そして、そのアドレスで打ってもらうとこれがまたビックリするほど”全然当たらなかったのです!!”(だめじゃねーか!!(笑))
見た感じのアドレスは非常にバランスも前傾姿勢も良くなり、他の人達も「カッコいいアドレスになったぞっ!」と言ってくれていましたが、一朝一夕ではうまくいきませんよね。
特にベテランの方は多少悪いアドレスでもボールに当てるのが上手く、欠点をカバーしながらゴルフをし続けているので、少しの変化でも大きく違和感を感じてしまうのだと思いました。
それでもボールの位置は近いよりは少し遠いくらいのほうが良い?
これは私の考えですが、それでもボールの位置は近いよりは遠い方が良い、と思っています。
ボールの位置が近いとアドレス時に既に腕が詰まっている状態になってしまいますし、それが原因でダウンスイングも外から入りやすくなると考えています。
一度極端にボールを遠くにおいてアドレスを取り、ボールを打ってみてもらえばわかると思いますが、バックスイングが外に上がりづらく、ダウンではインサイドから入りやすくなるのを実感できると思います。
(ボールが遠くなるので外からは入りずらくなる、という単純な理屈です)
それは私もアドレスを取る際に気を付けている事で、ボールが遠くなれば懐が深くなりダウンスイングでクラブ(腕)が降りてくるスペースがあるので詰まることなく振れるようになるのです。
まとめ
ボールの位置を遠くすると、体が開いてしまう人はクラブがボールに届かなくなるのでミスをしてしまう事でしょう。
逆に言えば、ボールが近いアドレスの人は、ボールが近いがゆえに体を開いたり(逃がして)、伸び上がって詰まるのを防いだスイングになっているのかもしれません。
ですので「体が開いてしまう「伸び上がってしまう」」という人にも「ボールの位置を少し遠くする」というのは効果的な練習になるのではないかと思います。
今回の練習場の人のように合わない人もいるとは思いますが、アドレス時に少しボールの位置を遠くするだけなので、バックスイングがしっくりこない、ダウンスイングで詰まる、左ひじが引けてしまう、伸び上がる、という人には効果があると思うので一度試してみると良いと思います。
始めは違和感があるので、「違うんじゃないかな?」と思う人もいらっしゃると思うのですが、そこは少し我慢して続けてみると上達へのきっかけを掴む事になるやもしれませんよ!