ゴルフの王道から少しそれた話

初心者から100切ぐらいの方には役に立つかもしれないブログ。

ミスをした後が大事!

ゴルフにミスは付き物です。そのミスから大きくスコアを落とす事はしたくないですよね。
では、どうするのがベストな選択になるのでしょうか?

友人のたかし君の場合

私が研修生をやめた後に勤めたゴルフ場で営業をしていたのがたかし君です。
彼はゴルフ場に勤めてからゴルフを始めたので、当時はまだまだ初心者でした。

ある時、ゴルフコンペに誘われて,たかし君と経理のコウジ君と参加する事になりました。この二人、ゴルフではライバル同士でどちらが早く100を切れるか勝負をしていまして、この日もパッティンググリーンで「今日こそは100を切ってやる」と息巻いていました。自信もあったのでしょう、二人ともすごく楽しみにしていたようでウキウキでした。
私とたかし君は同じ組でOUTコーススタート、コウジ君はイINコーススタートだったので、パッティンググリーンで別れお互いの健闘を祈りつつスタートホールに向かいました。

左足下がりに沈む!

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いよいよスタートです。打ち下ろしのパー4、たかし君のスタートホールのティーショットです。しかし、明らかに緊張した様子で大丈夫かなと思っていると、アプローチするかというような小さなテークバックで大ダフリしてレディースティーまで転がっていきました。
ボールはレディースティーからこぼれ落ち、かなり急な左足下がりのライで止まりました。後で聞いた話ですが、みんなが見ているので緊張してしまったそうです。

たかし君はその左足下がりから、たぶん5番アイアンぐらいだったと思うのですがアドレスに入りました。私が見た感じだと、フェース面が下を向き、もはやロフトがない状態でした。そこからシャンクのような?、たぶん開いたフェースのブレード部分に当たるほぼ右に飛び出す球を打ち、OBを2連射しました。この時私は確信しました「こりゃ100切れないな(笑)」と
その後も同じクラブで打とうとしています。こうなるともう軽いパニック状態です。私は彼のバッグからピッチングウェッジを取りだし「とりあえずフェアウェイに出そうか!」とアドバイスしました。それで何とかそのホールを乗り切りましたが、彼の100切りは1番ホールで露と消えていきました!
ちなみにコウジ君のほうも池に何度かはまり、前半で終了になりました。

 

ミスを無理して取り返そうとしない

さて、どうしてこんな事になってしまったんでしょうか?
1番の問題は「5番アイアン」を選んだことでしょう。左足が下がっている場合、ボールが上がりにくいので番手を下げてフェアウェイに出す必要があったのです。
ティーショットをミスしているので、出来るだけ長いクラブで打ちたい気持ちはわかるのですが、「ミスは取り返せない」と思ってください。
キャディをしていてよくある事なのですが、ティーショットをチョロした後に、すぐ手前のラフからスプーン(3番ウッド)を持つお客様がいます。私は14本のクラブの中で一番難しいクラブがスプーンだと思っているので、「ラフなのでアイアンでもいいですよ」と失礼のないようにアドバイスはするのですが、大体はスプーンでミスをして大きくスコアを落としてしまいます。

チャンスは残す

「ミスは取り返せない」と言いましたが、チャンスは残す事は出来ます

例えば、ティーショットを林に打ち込んでしまった場合、無理をしてグリーン方向の狭い間を狙うよりも、確率の高い方向に打ってフェアウェイに出せれば、次のショットでグリーンを狙うことが出来ます。うまくグリーンに乗せられればパーの可能性も出てくるのです。
この時注意すべきは、ただ出すだけではなく狙った場所に出す事が大事です。
林から出した後に、正面に木があってグリーンが狙えないようでは意味がありませんから。ただ出すだけのショットも集中しましょう。

どうしてもミスを取り返そうと無理をしたくなる気持ちはわかります、それがうまく行く事もありますが、次にチャンスを残す事を考えて、冷静に判断するようにしましょう。
そうでないと、たかし君のように残念な事になるかもしれませんよ(笑)