「ドライバーで遠くに飛ばす」というのはゴルフをする人にとってあこがれであり永遠のテーマだと思います。
新しく発売されるドライバーは飛距離を売りにしている物も多く有ります。
距離を出すにはヘッドスピードを上げて打つ必要があるのですが、速く振るという事を勘違いしてしまうと逆に飛ばす事が出来なくなってしまいます。
今回の名言の「速く振る」とは”ヘッドスピード”の事ではなく「リズム」についての名言になります。
名言「速く振る人間には未来はない」
ゲーリー・プレーヤー
南アフリカ出身のプロゴルファーで黒いウェアでプレーするスタイルから「南アの黒豹」の異名を持ちます。
そしてすべてのメジャー大会、「マスターズ」「全米プロ」「全米オープン」「全英オープン」を制している「グランドスラマー」としても有名です。
ゲーリー・プレーヤーは小柄で170cmに満たない身長だったのですが、闘志をむき出しにしてプレーする姿は多くのファンの心を掴み感動を与えました。
個人的にですが、ゴルフを好きならば知っておいて欲しいプレーヤーの一人です。
スイングのリズム
正確には「速く振る人間には未来はない、ゆっくり振れば飯の種になる」です。
先程も述べましたが「速く振る」というのはヘッドスピードの事ではなくリズム、速すぎるスイングは全体のリズムやバランスを崩してしまう、という事を指しています。
当然ですが速いタイミングので打つプロもいて、渋野日向子プロや近藤智弘プロなど比較的に速いスイングですが、参考にするにはちょっとむずかしいのでは?と思います。
逆に”コリン・モリカワ ”プロ(PGA)などはゆったりとしたリズムなので一度参考までにYouTubeなどでチェックしてみると良いかもしれません。
ゆっくり振るとはどういうことか?
速く振るのが良くないのなら、ゆっくり振れば良いのか?と思うかも知れませんが、ヘッドスピードを遅くして振るという事ではありません。
ヘッドスピードが落ちれば当然ボールは飛びませんので。
ではどういう事かというと”切り返しまで”はゆっくりクラブを上げる”という意味なのです。
速すぎるテークバックは力みを生みスイングのタイミング、特に切り返しのタイミングを取るのを難しくさせ、結果的にインパクト時のヘッドスピードを遅くさせてしまうのです。
力を抜き、ゆったりとしたタイミングで切り返して打つという事が重要なのだ!というのがこの名言の指す意味なのだと思います。
自分のタイミングを見つける
矛盾するようですが、ゆっくり過ぎるのもタイミング(テークバック)が取りにくいものです。
ではどのくらいの速さが良いのか?というのも個人によって違いがあるのでこれだ!という正解があるわけではないのです。
よく”その人が歩く時のリズムが良い”というのも聞きますが、私としてはその人の「素振りをする時のタイミング」がその人に合ったリズムだと思っています。
皆さんも素振りをする時のテークバックは力が抜けていて、切り返しもゆっくりと行っていても速いヘッドスピードで振れているはずです。
まぁそれが出来れば苦労はないのですけれど・・・。
私はアプローチとライン出しのショットの時は、ゆっくりとテークバックします。
特に意識してしているわけではないのですが、飛ばす必要がないショットなのでクラブを振り切る方向にのみ集中できるので、アプローチが苦手という方は試してみるといいかもしれません。
最後になりますが、一度染みついたリズムというのは、簡単には変えられるものではありません。
しかし、上達するには必要な事なので一度見直してみると良いのではないでしょうか!